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***稀にR15、同性愛表現があったり? 自己責任でお願いします
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honeysuckle 小話です。 瑞夏と純南がお風呂入ってます。





***


ちゃぷちゃぷ


温泉旅行の夜、たまたま満月だった。
 
まん丸のお月様から降ってくる光を浴びながら、露天風呂でぼんやりする。
ふと隣に座る純南を見れば、同じように呆けた顔をしていた。しっかり手入れされている肌は、化粧を落としても相変わらず綺麗だ。自分には勿体無い、自慢の幼馴染である。
 
「あれ?」
「んー?どしたのみっちゃん」
「胸おっきくなってないか?」
「うん。みっちゃんに揉んで貰ったからね」
 
そんなことをした記憶は全く無い。
 
「ああ、兄貴か」
「ぶっ」
「わ、ちょっと唾飛んだぞ」
「なっななな!なんでお兄様だだだだだだだ」
「だって、兄貴と純南、付き合い始めただろ?」
「いっいいいいつから気付いてたの?!!!!」
「兄貴から聞いた。純南が話してくれなくて、少し落ち込んだ」
 
そう告げれば、幼馴染は慌てた顔でがしりと肩を掴んできた。そのまま強く握られて揺さぶられる。割と痛い。
 
「ち、違うのみっちゃんあのね、私ね、みっちゃんのことが大好きでみっちゃんの家族になりたくてお兄様をたぶらかしたのっ!!!」
「純南がそんなこと出来ないのは知ってるぞ」
 
兄と幼馴染はお似合いだと思うし、話を聞いた時はとても嬉しかった。だから、どうしてこんな風に否定してくるのかが分からない。
はて、と首を傾げると、彼女は更に指に力を込めてきた。
 
「あのね私の一番はお兄様じゃないのみっちゃんなのぉぉぉぉこれは誤解しないでぇぇぇぇぇぇ!!」
「え、それって純南の幼馴染的には嬉しいけど、兄貴の妹的には悲しいな。どうすれば良いんだ?」
「きゃああああみっちゃんのこと困らせたい訳じゃないのぉぉぉぉぉぉぉ」
 
取り乱し続ける幼馴染に、やれやれと溜め息を一つ吐く。
とりあえず落ち着くまで待って、それからもう一度ゆっくり話を聞こう。でも、いい加減痛いから手は外して貰いたいなぁ。
 
何はともあれ、大好きな彼女といずれ家族になれそうで、自分は幸せ者だと思う。
 

***

 
「……父さん、俺、ちょっと泣きたい」
「ははは、じゅんちゃんは目が高いなぁ。瑞夏は可愛いもんなぁ、うん。父さんも秋弥より瑞夏の方が良いと思うぞぉ」
「……なんで父さんは俺より瑞夏を可愛がるんだ」
「だって女の子の方が可愛いじゃないか。ははは」
 
男風呂にも聞こえてました。

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